蒼 の 唄

幾億の想いが生きてる星で
ずっと、
時を語り継ぐ物語の中で
そう、ずっと
あなたに巡り合える日を待っていた

閉ざされた冷たい部屋の片隅で
祈りはそっと月影に揺れるよう
ひとり暗い宇宙(うみ)を彷徨い
光る明日(あす)を夢見て舞う青い雪

ほんの僅か瞬く間に
枯れては芽吹く命の為に
捧げる聖歌の意味をただ
一途に探しながら空を望む

数多の鼓動が刻まれた本に
いつも、
蒼を唄い継ぐ物語の中に
そう、いつも
あなたに出逢える日々を紡いでいた

響き合い折り重なる嘆きの声
心逸らさずに宿命(さだめ)を導いて
ふたりが作った希望なら
どこまでも高く翔け昇って行ける

見守る瞳は優しく
胸に抱(いだ)いた誓いは強く
伝う再生歌の願いを
大切に結び上げて還りゆく

人は無に、けれど誰かの存在(なか)で
人は人に、わたしになれる




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*ボイスドラマ「蒼のページ」(凍結)よりED曲*