クローズ

紅茶に溶けた 砂糖のように
消える余韻を 一口
零れ落ちてく 雫の形
僅かなぬくもり

時間を止める 魔法のように
鼓動を奪う瞳を
遠ざけ逃げた 甘い香りに
誰も気付かない

暗闇走った靴音一つも
捉えられずいる人込み紛れ
抜け出して
最後のネオンに
月が笑う
夜儚く

夢など見ない

繰り返す日常
変わらない記憶を
壊せたら 今すぐ塗り潰して
Ah 踏み出した瞬間
空に響く
Ah 鳥達の歌う 自由の意味


真実なんて 曇ったままで
鈍い痛みを拾って
崩れ落ちてく 絆の形
微かな輪郭

綺麗な部屋から物音探して
真っ白になった指先撫でて
木霊する
一言残して
何にもない
夜は終わる

夢など知らないままで

灰色の街角
変わらない現実
叶うなら 今すぐ塗り替えたい
Ah 目が合った 瞬間
奪ったもの
Ah 端っこの窓に 書かれた文字

夢など見ない

繰り返す日常
変わらない記憶を
壊せたら 今すぐ塗り潰して
Ah 踏み出した瞬間
空を染める
Ah 鳥達の影は 遠いまま

灰色の街角
変わらない現実
叶うなら 今すぐ塗り替えたい
Ah 背を向けた瞬間
失くしたもの
Ah 鳥籠の鍵は もう捨てた
戻らないの 戻れないの



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